
私の旦那さんは私よりも年齢は1つ上の人です。
この方の凄いところはなんと言っても世界一能天気なところです。
初めて出会った時、旦那さんはホテルのレストランの料理人で私は同じレストランのホールスタッフでした。ホールスタッフが運ばなければらない重い荷物があり私が運んでいると他の料理人は誰も手伝ってくれないのに旦那さんだけ声をかけてくれて代わりに運んでくれました。「優しい人だな」とこの時は思ったんですけど後からだんだんとこの人のことを知っていくうちに今まであったことのない生物で私はその虜となってしまいました。
数日して、暑い日の中他の料理人達は涼しいクーラーの効いた調理場で作業したりタバコ休憩をしているのに旦那さんは外で他の人の手伝いをしていました。少し話す機会があったので「いつも手伝ってくださってありがとうございます。今日も暑いのに〇〇さん(旦那)は外で作業辛くないんですか?」すると、「いいよ〜。本当に暑いよね。俺なんで外作業なんだろうね。汗止まんなくてやばいんだけど全然大丈夫だよ」と笑っていました。この人は怒るっていう感情がないのかなと初めて少し思いました。
その後何度か会話する機会がありお互いにお酒が好きだったこともあり2人で飲みに行くことになりました。そこで私はこの人が変わっている事を痛感しました。私はまず優しすぎるこの人に対して「今まで怒ったことってないんですか?」と質問すると、「あ〜。言われてみたらないね〜。もうね怒るって感情を忘れてしまったよ。」と返答され「じゃあなんか悩んだり、落ち込んだりすることないんですか?」とさらに質問すると、「全然ないね。一日で忘れちゃうよ。」と言われました。この返答には呆気に取られました。それに旦那さんの話し方や仕草からも本当に言っていることだと感じられこんな人間いるんだと思い興味津々になりました。
それから仲良くなり二人でドライブや出かけたりするようになりました。ドライブでは運転席の横に髭剃りが置いてあり朝早い時間だと運転しながら隣で髭を剃っています。いつも運転中に髭を剃るようでそんな人初めて見ました。私も変わっている人なので気持ち悪くて引くよりもなんて面白い人、もっと知りたいと思ってしまいました。一緒に鍾乳洞へ行った際には、とても天気がよくて暑かったので途中で急に暑いと言って岩場から出ている湧き水で顔を洗った時には驚くというよりも爆笑してしまいました。自由奔放に生きてきたのがすごくよくわかりました。いつも他の人とは違う方法で私を頼ませてくれる旦那さんは毎日楽しそうで正解一幸せ者だと思いました。
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